息子の日本語習得プロセス
こんにちは。Megumiです。
先日、息子が3歳の誕生日を迎えました。日に日に言葉の表現が豊かになっていく息子とのおしゃべりはとても楽しい時間です。それと同時に、学生時代に言語学を専攻し、現在、英語教育に携わる私にとっては、息子の言語習得の様子は格好の観察対象でもあります(笑)。
息子の日本語習得の過程を見ていてよく思うことは、言語習得はトライアル&エラーの連続だということです。
エラーの種類は、助詞を間違えるといった細かいものから、③のように思わず吹き出してしまいそうな間違いなど様々です(もちろん吹き出しそうになるのをグッとこらえました)。
①私が「今日、ママと公園行こう。」と言うと、「パパもは~?」と息子
→「パパは~?」と言いたかったのね。「パパも行く」っていう表現を知っているんだね。
②車の中で息子のお気に入りの曲がかかり、「これの曲、これの曲」と言っていた。
→「この曲」が正解。でも十分通じるよ。
③寝る前にベッドの上で娘とけんかし、「ママー!ねえね、お布団に顔かけたー!」
→ はいはい、顔にお布団ね。
いずれも「ナイストライ!」と声を掛けたくなるような、息子なりの応用です。生まれてから今まで膨大な量の日本語を聞き、その中で自分なりの法則を見つけ、その法則に当てはめて、自らの考えを言語として発することができるようになります。
英語習得のプロセスも基本的には同じ
この日本語習得のプロセスは、お子さんの英語習得にも当てはめることができます。
まずは、大量の英語を聞いて英語の音に慣れ、そして英語を聞いたままの順番で理解できるようになると、その後少しずつ自分の言葉として英語が出てくるようになります。
英語を聞いたままの順番で理解できるようになるには、たくさんの英語を聞くということが欠かせません。忙しいお母さん、お父さんからは「そんな時間はとれない」という声が聞こえてきそうですが、なにもお子さんと二人、一緒にソファに座って、じっくりと英語を聞く必要はないのです。英語を生活の一部として取り入れることで、自然と英語を聞く時間を作ることができます。
私の場合は、息子の保育園の送り迎えの車の中では必ず英語を聞いていますし、夕食後の15分間は、娘と息子が英語のDVDを見る時間にあてています(息子の場合はよほどDVDを気に入っているのか、こちらから声を掛けなければずっと見ています)。
言語習得のもう一つのポイント、トライアル&エラーの機会も作ってあげたいものです。
英語のできるお母さん、お父さんでしたら、英語でお子さんと簡単な会話をしてあげてください。その際、仮にお子さんが間違えても、あえて直す必要はないと思います。お子さんが日本語を話し始めたときには、例えば上記③の例で、「お布団に顔をかけた、ではなくて、顔にお布団をかけた、でしょ?」と直さなかったと思うのです。
トライアル&エラー実践の場所としては、英会話教室もいいと思います。英会話教室選びの際は、お子さんが思い切って「トライ」できる環境であるかという点も重要です。あまりに大人数ではトライしたくてもできませんし、講師がお子さんの英語レベルを理解していない場合も、お子さんにトライの機会を与えることができません。
英語はコミュニケーションツール
英語は特殊能力ではなく、日本語と同じコミュニケーションツールです。
毎日の生活の中に取り入れていくことで、より身近なものになります。お子さんが英語に毎日接するようにするためには、お母さん、お父さんの工夫が必要となりますが、「やらなくては」と気負うことはなく、一緒に楽しんでいきましょう。きっとお母さん、お父さんの英語力もグッと上がりますよ。