身近なグローバル化
こんにちは。Mihoです。
「グローバル化」という言葉が使われるようになってから久しいですね。15年前ほどにカナダ人の夫と結婚した際、乾杯のスピーチで伯父が「美保が、ロバート君と結婚すると聞いて、わが家にもグローバル化がやってきたと感じました」と話してくれました。「グローバル化」と聞くと、「上司が、外国人なので身近です」と感じる方もいれば、どこか遠い世界の話に感じる方もいるかと思います。ビジネスでも、日常生活でも「グローバル化」は進んでいます。グローバル化に対応するためには、「まずは英語だ!」という声も聞こえてきそうですね。
これからの時代を生きる子どもにも英語を学ばせたい、そう思う親御さんも少なくないでしょう。「まずは英語だ!」にも一理ありますが、他にも今すぐにできることがあります。それは「地球上に住んでいる自分、そして同じ地球上に共に住んでいるあなた」という視点を育てることです。
世界中の人が手をつないだら

私は以前「お父さん(またはお母さん)が海外に駐在することになった!」というときに、一緒についていく家族の子どもを対象に、異文化理解のトレーニングを実施していました。海外に行く日本人の子どもたち、また海外から来日したばかりの子どもたち、これまでにさまざまな国籍を持つ子どもたちと接してきました。
その時に、一緒に読む絵本『せかいのひとびと』(英語版は”PEOPLE“)の中で、多くの子どもたちが驚く一文があります。それは、「70億の人が手をつなぐと、長さが約1100万キロメートルで、赤道を275周するよ」というところです。子どもたちは「うわ~、すごい!」と、その手のつながりの中にいる自分を想像して、感嘆するというわけです。まさに、地球に住んでいる自分、そして共に暮らす人々を実感する瞬間です。
子どもから学ぶ地球目線
また、今は高校生になる娘がまだ5歳の頃、一緒に散歩をしていたときのことです。道端に落ちているごみを見つけて、彼女は言いました。「あっ、地球のごみだ!」そして、そのごみを拾って持ち帰り、うちのごみ箱に捨てたのです。大きくなったなあと成長を感じるとともに、そんな5歳児の視点、道端のごみではなく、地球のごみという視点に、私自身が「ああ、私たち、地球に住んでいるんだなあ」と実感した瞬間です。
あなたの身近にある「地球上に住んでいる自分、そして共に地球上に住んでいるあなた」と実感できることはなんですか?是非、お子さんと会話しながら、グローバル目線を見つけてみて下さい。