英語が話せる人と話せない人の違い
こんにちは。Mihoです。
今日は、英語が話せる人と話せない人の最も大きな違いの一つについてのお話です。
結論から言いますと、それは「英語習得の過程で、間違えてきた回数」です。
私には高校生の娘がいます。日本生まれの日本育ちで、父親がカナダ人。日本語と英語を話すバイリンガルです。娘の育つ過程を観察していると気づくことがあります。英語でも日本語でも、とにかく間違いを恐れません。ある日、仕事で結果を出せるかどうか心配していたら「ママはできることはやったんだから。後は『神のみそ汁』だよ!」と勇気づけてくれました。「神のみそ汁?」そう、「神のみぞ知る」と言いたかったのです。
ある友人は、アメリカに行った時に、バニラアイスを食べたくて、注文すると、バナナアイスが出てきたと言います。来る日も来る日も「今度こそは」と、バニラアイスを注文するのだけれど、出てくるのはいつもバナナアイス。初めて、バニラの「バ」を”Ba”ではなく”Va”で、しかもこれでもかというぐらい大きい声で発音したときに、バニラアイスが出てきた時の感動を面白いおかしく話してくれました。
英語が話せる友人知人を見て思うのは、英語力向上の度合いは間違えた回数に比例することです。間違いは、数ある正解にたどり着くまでの試みに過ぎません。その過程の中で英語力は向上していくのです。
話せるようになるまで待たない
「英語が話せるようになったら、○○したい」という人がいます。話せるようになるのを待っていたら、いつまでたっても間違える経験を積むことができません。話せるようにもなりません。学校で英語を学んだときを思い起こしてみると、文末にピリオドを付け忘れて、減点されたことを思い出します。多くの人が、学校では、とにかく間違えないように取り組んできたかと思います。間違えるのは怖いという思いさえあるのではないでしょうか。だから「間違ってもいいんだよ」と言われてもなかなか一筋縄ではいきません。日々、間違える練習をすることが必要です。
自転車を乗れるようになるまでの過程を思い出してみてもいいでしょう。「自転車に乗れるようになったら、乗る」のではなく、乗りながら、時には転んだりもしながら、乗れるようになっていったのではないでしょうか?
自転車でいえば「転ぶ」練習、柔道でいえば「受け身」の練習、英語でいえば「間違える」練習といったところでしょう。
とりあえず声をかけてから考える
間違える練習を日々の生活に取り込むために、いつもとは違うことをしてみることをおすすめします。いつもと違う慣れないことをすると、間違える機会が増えるからです。駅の切符売り場で困っている外国人を見かけて、いつもなら気になりながらも素通りしている人は、今日は“May I help you?”と声をかけてみるのも一案です。(ただし、外国人全てが英語が話せるとも限らないことも念頭においておきましょう。)「声をかけても話せないからどうしよう」という心配が先に立つ前に、声をかけてみる。それから、今の英語力を駆使して、コミュニケーションを図ってみましょう。
それではハードルが高すぎると思ったら、例えば、知らないところに行くときに、いつもカーナビを使っているのであれば、今日は人に聞きながら目的地に向かうのもいいでしょう。まずは、いつも利き手で持っている箸を反対の手に持ち換えてみるだけでもいいと思います。ポイントは、いつもと違うことをして、間違えること、うまくいかないという状態に慣れてみることです。
「思い込み」を手放す
「間違ってはいけない」「うまくやらなければ」という思い込みから解放されると、英語が話せるようになります。間違えるたびに「おめでとう!」と自分に拍手を送るぐらいがちょうどいいのです。英語を学ぶ方には、そんな気持ちで、英語学習に取り組んでいくことをオススメします。