言語習得はリピート、リピート&リピート

男の子がお風呂場でシャワーを腕に当てている。

新しく覚えた英語表現をリピートする息子

こんにちは、Megumiです。

昨日の夜、3歳の息子とお風呂に入っているとき、小さなバケツにお湯を入れて遊んでいた息子が私に向かって、「How many cups are there?」と英語で聞いてきました。私は少し考えて、息子がバケツの中にカップ何杯分のお湯が入っているか聞きたいのだと気づき、「Two cups?」と聞くと、「How many cups are there?」とまた聞いてきます。「Only one cup?」と私が答えても、また「How many cups are there?」と息子。そのうち、「How many cups are there? Three cups!」と自己完結していました。

要するに私に答えを求めていたのではなく、「How many cups are there?」という表現を使ってみたかった、あるいは、こんな表現を使えるよ、と私に示したかったのだと思います。

日本語でも新しい言葉、「新しい」をリピート

私は1年ほど前、息子がやはりお風呂場で、「新しい」という言葉をリピートしたことがあったことを思い出しました。その日は私が美容院でいただいた、普段とは違うシャンプーが置いてあり、「これ、新しいシャンプーだよ。」と私が言うと、「これ、あたらしい?あたらしい?これ、あたらしい?」と、リピートしていました。

その度に私は、「そう、新しいよ。」とか、「新しいっていう言葉、言えてすごいね。」とか相槌を入れていました。5回ほどそんなやり取りがあり、私がちょっと疲れたなあ、と思い始めた頃、満足そうに他のおもちゃで遊び始めました。

誰もがリピートしながら日本語を習得

こんなにリピートしながら、第一言語である日本語を習得している息子を見ていると、私たちは誰もがリピートを繰り返して日本語を習得してきたのだと実感します。とても幼い時期なので、多くの人の記憶には残っていませんが。

そう考えると第二言語(多くの人にとっては英語)の習得にも、同じだけのリピート練習が必要となってくるはずです。もちろん学習開始時の年齢によって、効率的な学習方法は変わってきますが、基本的には繰り返し英語を聞き、覚えた単語やフレーズを口に出しながら繰り返し練習し、習得していくことになります。そこのプロセスに近道はありません。

お子さんの練習相手に

もう一点大切なことは、子どもがリピート練習をするには聞き手が必要だということです。

「そうだね」とか「すごいね」とか、相槌を入れてくれる相手に対して、子どもは言葉を発します。お子さんの日本語習得のプロセスを間近で見てきた皆さんには、よくご理解いただけることと思います。

テレビやDVDではお子さんの話し相手にはなれません。お母さん、お父さんにはぜひ少し時間をとって、お子さんがリピート練習する際のお相手になっていただきたいと思います。