英語が話せるようになる習慣

テーブルを囲んで12名座っている。テーブルの上には、FOCUSと書かれた紙が置いてある。

Good-bye 英語と格闘する日々

こんにちは。Mihoです。

先日、東京に行った際に、大きな書店2箇所に立ち寄りました。語学関連のフロアへ行くと、そこには、大量の英語学習の問題集や参考書、学習法を紹介した書籍等がところ狭しと並んでいました。

「今度こそ、英語を!」と書店に立ち寄り、膨大な数の英語関連の書籍を目の前に茫然(ぼうぜん)と立ち尽くしたことはありませんか。あんなにたくさんの本が並んでいたら、船酔いならぬ英語本酔いをしてしまうかもしれません。

現在、私は翻訳の仕事もしています。23歳まで英語が話せず、「聞くだけでOK!」と言われリスニング教材を買い、「書くだけでOK!」と言われ英語で日記を書こうと試み、「話すことが大事!」と言われ英会話学校に通ってみました。つかの間の気合いは十分なのですが、そのうち、ほこりをかぶった教材を目にしては、挫折感を味わうことを繰り返してきました。そんなふうに私の20代は、英語と格闘する日々でした。しかし、格闘するのをやめ、人とつながることにフォーカスしたときから何かが変わり始めました。そのフォーカス(FOCUS)の頭文字を使って、英語が話せるようになる習慣を紹介します。

(F)外国人の友だちを作る

 Foreign Friends(外国人の友達) 

外国人の友達というと、英語のネイティブを想像するかもしれません。もちろん、それもとてもいいと思いますが、英語圏出身ではないけれども英語ができる人と友達になることによっても、いろいろなことが学べます。

私も、全然英語が話せなかった頃、オーストラリアへ行きました。オーストラリア人の話す英語が全然理解できないのに、一緒のホームスティにいた韓国人の学生さんが話す英語は、6割程度理解できました。英語が理解できている自分に驚いたと同時に、他の国の人と英語で会話ができることが、とても新鮮で嬉しかったのを覚えています。

第2言語として話される英語は、ネイティブスピーカーが話す英語よりシンプルであることが多いです。相手の言っていることが理解できる体験、こちらの言ったことが相手に伝わる体験があると、英語学習のモチベーションを上げたり、維持したりしやすくなります。

(O)英語に触れる機会を増やす

 Opportunity(機会) 

日常の中に、英語に触れる機会を増やすことです。例えば、洋楽を聴いてみる。聴くとまではいかなくても、BGMに流してみることから始めてもいいでしょう。テレビ番組で、副音声で英語が聞ける番組もあります。特にニュース番組は、その時の話題を伝えているので、同じ単語や表現を繰り返し聴くこともできます。スマホの言語設定を英語にしてみてもいいでしょう。最初は不便を感じることもあると思いますが、基本的な操作はすでに知っているものですので、「ああ、これって英語ではこう言うんだ!」といった新たな学びにつながります。

(C)本気で取り組む

 Commit(本気) 

英語で話してみたい憧れの人と、実際に話すことを心に決めて、本気で取り組んでみると効果的です。

私は、コーチとして活動していますが、とても憧れているアメリカ人のコーチの方がいます。ニューヨークタイムズのベストセラー作家でもあるその方と話すことは、夢のまた夢とも思えるようなことでした。しかし、ある日、その方のラジオ番組に電話し、直接話して、アドバイスをもらうことができました。英語ができると世界が広がることを実感した瞬間でもありました。

自分の知っている人からスタートして6人を介すと世界中の誰とでもつながることができるという説もありますね。あなたは、英語で誰と話してみたいですか?

(U)自分を知る。相手を知る

 Understand(理解) 

他人を知るには、自分を知ることが大切です。英語を学ぶためには、日本語を教えてみることも効果的です。私は前職が日本語教師でした。学習者からは、たくさんの思いがけない質問をもらい、自分の当たり前だと思っていたことを客観視するきっかけをもらいました。

日本語や日本文化の良さを改めて知ることにもつながり、世界に向けて発信したいことも見つかるきっかけとなるでしょう。発信したいことがあれば、英語をやろうというモチベーションにつながります。お住まいの地域で、日本語を教えるボランティアを募っていることがあれば、実際にやってみることをオススメします。

(S)自分の強みを知る

 Strengths(強み) 

「聴くだけで」「書くだけで」など、それだけをやれば、英語が話せるようになるかのようなフレーズを目にすることもあるでしょう。しかし、人によって効果的な学習方法は千差万別です。自分の得意な方法を見つけましょう。

読んで学ぶタイプなら、好きな翻訳本の原書を暗記できるまで、繰り返し読んでみるといいでしょう。聞いて学ぶタイプなら、好きな翻訳本の原書のオーディオブックを暗記できるまで、繰り返し聞いてみるのも一案です。

私自身は、読んだり書いたりすることよりも、聞いて学ぶことが得意なので、ひたすらオーディオブックを聴いていた時期がありました。それが、TOEIC720点から、900点台まで伸びた秘訣(ひけつ)でもあります。

 あなたが、もし「英語と格闘」しているのなら、「英語でつながる」ことへシフトしてみましょう。FOCUSを意識して、日常に英語を取り込み、プロセスを楽しむ工夫をオススメします。