国際結婚の家庭での英語教育事情

両親と子ども2人がリビングでボードゲームを楽しんでいる写真

家では何語ですか?

こんにちは。Mihoです。

子どもや親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています

「夫は、カナダ人です」というと、よく聞かれる質問は「家では何語ですか?」です。

我が家では、夫と私は英語で話します。そして、夫と娘も英語で話します。娘と私は日本語で話します。

今では高校生になる娘は、英検では準一級レベル。カナダの祖父母ともスムーズにコミュニケーションをとることができます。

「英語圏出身のお父さん(またはお母さん)と日本人のお母さん(またはお父さん)の間に生まれた子であれば、自然に英語が話せるようになるのでは?」と思われる方も少なくないかと思います。

ところが、実際には「自然に」話せるようになるとも限らず、友人知人の国際結婚のご家庭でも、そのお子さんが、二つの言語を自由に話せるお子さんもいれば、そうでないお子さんもいます。

今日は、我が家で行ってきた英語教育について、お話ししたいと思います。

お父さん、またはお母さんが、英語圏出身でなくても「これを自分の家庭で応用するとすると、どんなことができるだろう?」といった視点で読み進めて頂けると、あなたが「おうち英語」を実践するにあたって、何らかのヒントが見えてくるかもしれません。

ポイントは、二つ。英語環境を創ることと、家族でなるべく多くのコミュニケーションを取ることです。

英語環境を創る

夫は、日本滞在歴が20数年となり、日本語も日常会話が困らない程度には話せます。しかし、娘が生まれた時から現在に至るまで、娘との会話は、英語のみで会話をするように徹底してきました。

毎晩、寝る前には、夫は英語の絵本で、私は日本語の絵本で、読み聞かせをしていました。読み聞かせをしている時は、眠りに落ちるどころか、目がぱっちりしていた娘。長い時には、一晩で、夫が1時間、私が1時間、合わせて2時間ほど、読むこともありました。

寝る前のもう一つの習慣として「ママやダディの子どもの時の話を聞かせて」という娘に、夫や私が、それぞれ子ども時代の話をすることもありました。高校生となった娘曰く、私たち親の子ども時代の話を聞くと、娘の頭の中で、その映像が写し出され、動き出して、それがとても楽しかったそうです。

そんな読み聞かせや、子ども時代の話は、娘が小学校4年生ぐらいまで続けていました。

また、娘が小さい時から、家族で音楽をよく聴いています。夫がいる時には洋楽を、私と娘だけの時には、私の好きなドリカムの音楽をかけています。

常に音楽が身近にあり、高校生になった娘は、テーラー・スウィフトやエド・シーラン、また街角で聴こえてきて気に入った音楽があれば調べて、すぐに自分のプレイリストに取り入れて、繰り返し、何度も聴いたり、歌ったりしています。

コミュニケーション量を増やす

テレビに関しては、地デジに切り替わったタイミングで、テレビを手放したので、娘が小学生時代は、テレビを見ないで過ごしました。平日夜の家族での時間の過ごし方としては、トランプやボードゲームをやることが多かったです。今でも時々、夕飯後に全員揃えば、トランプやボードゲームで遊んでいます。この間のコミュニケーションは、英語であることが多いです。

私自身も、こうして娘が英語を身につけてきた過程を振り返って見ると、話せるようになった要因としては、夫が英語圏の出身であるということ以上に、英語の環境を日常に取り入れてきたことであることに気づきます。

また、日本語であれ、英語であれ、家庭でのコミュニケーションの量が、言語の発達に大きな影響を与えていることを実感します。誰もが多忙な毎日を過ごす日々かと思いますが、お子さんが話している時には、少し手を止めて、話を聞いてあげるだけでも、お子さんの伝えたい思いや、相手の話に耳を傾ける力が育つことでしょう。

そうした時間の積み重ねが、言語が英語になった時にも「相手に伝えたい、相手のことを理解したい」そんな思いにつながってくるように思います。

ご家庭で英語環境を創るために、今すぐに取り入れられることは何ですか?

家族でのコミュニケーションをいつもより3分間増やすために、今すぐにできることは何ですか?