話してみるから話せるようになる

道を尋ねている人と、道を指して教えてあげている人の写真

「成功したら幸せになれる?」

こんにちは、Mihoです。

子どもや親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています。

「成功したら幸せになれる」と思っても脳はいつまでも成功の向こう側にある幸せにたどり着けず、私たちの脳はそれとは逆に働く-と、研究者のショーン・エイカー氏は、TED『幸福と成功の意外な関係』で話しています。

幸せを感じるポジティブな脳により、創造性や生産性が高まり、その結果、より成功するようになるのだといいます。

「話せるようになったら話してみる?」

 英語が話せるようになるまでの過程は、それと似ています。

「英語が話せるようになったら、海外の人と話してみたい」という声をよく聞きますが「話せるようになったら」と思いながらの英語学習は、なかなか続かないようです。

周りにいる英語が話せる人たちを見ていると、話せるようになってから話すのではなく、話してみるから話せるようになっていったという人が大半です。

 何年も前のことになりますが、東京駅で、切符売り場の前で困っている様子の海外からの観光客を見かけました。”May I help you?”と話しかけてみると、どの切符を買ったらいいのかわからないと言うので、一緒に案内所へ行きました。そこで、旅行者用の地下鉄パスがあることを知り、買える場所まで案内しました。

米国から来た大学生とそのお母さん。親子水入らず世界中を旅しているのだと話してくれました。

「本当に助かった。ありがとう」と言われて、私もうれしくなりました。

とりあえず話しかけてみる

「英語が話せるから、そんなことができるんでしょ」と言われそうですが、英語がほとんど話せない友人も、道を聞かれて案内した経験を話してくれたことがあります。

相手の話を一生懸命聞いていたら、行きたいお店の名前が聞き取れたので、スマホの地図で現在地とその店を指して、教えてあげたそうです。

「道を教えて別れたものの、その場にたどり着けたか心配になって、後をつけてみたら、ちゃんとその店に入っていった」とその友人はうれしそうに話してくれました。

 通じなかったらどうしようという心配をする前に、話しかけてみる。そこで通じなかったら、どうしたら通じるかを考えてみれば、きっと方法は見つかります。

 「袖触れ合うも多生の縁」。出会った人と言葉や心が通じた喜びや、通じなかった悔しさがあってこそ、言葉は磨かれていくことでしょう。

 コロナの影響で、海外からの観光客に会う機会は減っていますが、日本で生活している海外の方もいらっしゃいます。”May I help you?”使う機会を見つけて、使ってみてはいかがでしょうか?