英会話力アップの秘訣

「日本人はなぜ天気の話ばかりするの?」

こんにちは、Mihoです。

子どもや親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています。

今日は「英語力アップのために今すぐにできるおすすめの方法」のお話です。

結論から言いますと、それは、日々当たり前だと思っていることに自分自身で「なぜ?」と問う習慣をつけることです。

「日本人はなぜ天気の話ばかりするの?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?

これは実際に、私が一緒に仕事をしていたアメリカ人から聞かれた質問です。

彼は、日本人と会話をする時には、天気の話が多く、会話にあまり中身がないように感じていると話していました。

農耕文化と狩猟文化の違い

私は以前、日本語教師として外国人に日本語を教えていました。

ですので、こうした日々の当たり前だと思っていたことに対して質問されて、うまく答えられなかった経験が多々あります。

「そう言われてもそういうものだから」と言いたくなることもありました。

でも、それではせっかく相手が興味を持って聞いてくれたのに、日本について伝える機会、そして、相手が日本の文化を知る機会を無駄にしてしまいます。

「日本人はなぜ天気の話ばかりするの?」

それに対する答え方は、いろいろあるかと思いますが、相手が「なるほど」と納得してくれた答え方をご紹介します。

「日本は古くから農耕文化で、農家では一家総出で米を育ててきました。

70代の私の叔母が子どもだった頃のこと。

田植えと稲刈りの時期には、子どもも手伝うために学校が数日間休みだったそうです。

米を育てるのに、最も影響するのは天気ですね。

天気は、その年の作物が採れるかどうかに影響します。

つまり、自分たちの食べていくものがあるかどうかという命に関わることなのです。

それで、日本人の会話では、話題として出てくることが多いのではないかと思います」

そう説明をしてみると、質問した相手は納得した様子で「そういえば、アメリカでも、農業が盛んな地域に住んでいた時には、みんな天気の話をしていることが多かったな」と話してくれました。

一方、古くから狩猟文化だった地域では、狩りに出る人の健康が、その日の食べ物があるかどうかに影響していたのではと考えられます。

それで、英会話では、挨拶に天気の話ではなく「“How are you?”(あなたはいかがですか?)」と、相手の状態を聞くのだろうと思います。

当たり前に「なぜ?」と問う

異文化との出会いは、日々の当たり前に「なぜ?」という疑問と新しい発見を与えてくれます。

日々の当たり前に自分自身で「なぜ?」と問うてみる習慣をつけると、自分の言葉や文化を客観的に捉える力が身につきます。

それが、論理的に説明する力になります。

そうした、自分の意見や事象の根拠が説明できること、

“Why?”に対して、”Becasue”で答えられることは、英会話をする上でも強みになります。

日常、何気なくしていることに「なぜ?」と問いかけるところから始めてみませんか?