日本語のコミュニケーション力を育む

英検の「アティチュード」ってなに?

こんにちは、Mihoです。

子どもや親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています。

今日は「子どものコミュニケーション力を育てる」というお話です。

突然ですが、あなたは、英検を受けたことがありますか?

英検3級以上は、二次試験で、スピーキング能力も求められます。

スピーキング能力では、以下の力が評価されます。

  • ナレーション
  • Q&A
  • アティチュード

端的にいうと、ナレーションは、絵を見て英語で説明する力が評価されます。

またQ&Aは、その名の通り、質疑応答。

試験官に英語で質問され、英語で答えるというものです。

そして、最後のアティチュード。

「アティチュード」は「態度」という意味です。

「姿勢」といった方がしっくりくるかもしれません。

英検のホームページのサンプル個人成績表には、

「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度が求められます」

と書かれています。

ナレーションやQ&Aに比べ、アティチュードの配点はそれほど高くありませんが、実社会に出ていき英語で話す際には、ここは一番重要なポイントなのではないかと個人的には思っています。

そして、この「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」は、英会話学校に通っていなくても、普段、日本語の会話の中で育てていくことができます。

親しき中にも礼儀あり

例えば、日常でこんな場面はありませんか?

「ママ、水」

これを英語で

“Mom, water!”

と言ったなら、親子の間であっても、とても失礼な表現になります。

英語は、敬語がないと言われますが、結構「親しき中にも礼儀あり」の言語です。

日本語では「阿吽の呼吸」で通じることも「水が何?」と聞いて、

「ママ、水入れてくれる?」

を引き出してみましょう。

すると、英語の

“Water, please.”

“Could you give me some water?”

につながりやすくなります。

普段のコミュニケーションを客観的に見る

それから、普段、子どもの話を聞く時の自分の姿勢に気をつけてみましょう。

自分なりのチェックリストを作ってみて、客観的に見てみるのも一法です。

例えば、

  • 子どもの目を見て聞いているか?
  • 手を止めて聞いているか?
  • 適当に聞き流していないか?
  • 子どもの話を最後まで聞いているか?
  • 子どもの話に「でも」で返答していないか?

子どもが、自分の口調とそっくりに話す姿にドキッとしたことはありませんか?

同じように、身近にいる存在である親が、どんなコミュニケーションを取っているかは、子どものコミュニケーションの態度に影響します。

日本語で、相手の話を聞いたり、自分の意見を言ったりする力を育てることが、英語で、相手の話を聞いたり、自分の意見を言ったりする力になります。

それが、子どものコミュニケーション力を育てること、英検で言えば「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」を身につけることにもつながることと思います。