6年間英語を勉強しても話せない理由

多くの人が6〜10年間は英語を勉強している

こんにちは、Mihoです。

子どもや親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています。

今日は「中学・高校の6年間、英語を勉強しても話せない理由」のお話です。

多くの人が、中学・高校の合わせて6年間は、英語の授業を受けています。

また、今、小学校でも英語教育が始まっていますので、今後、8〜10年ぐらい英語を学校で勉強することが標準となってきます。

「英語を話す時間」の不足

6年間のうち、英語を勉強しても話せない理由の一つが、圧倒的に少ない英語を話す時間数です。

6年間英語を勉強するとはいえ、実際に、授業中に英語を話す練習は、どのぐらいしているでしょうか?

英語の授業時間数と、その中で実際に話す練習をしている時間数から、計算してみると、

中学3年間で、27時間 (1日強)

高校3年間で、36時間 (1.5日)

中学、高校の6年間の中で、英語を話す時間が2.5日間。

話せるようになるのは至難の業でしょう。

詳しくは、こちらの記事から。

大人のやり直し英語 オススメ教材

「反復練習」の不足

習ったことが定着するまで反復練習をする時間が不足していることも、その大きな理由としてあげられます。

何かを新しいことを習っても、次の日には、さらに新しいことを習います。

“Repeat after me.”

と言われて、先生の後について発声しても、次の日も、またその次の日も、それが定着するまで、反復して練習する人は、それほどいないでしょう。

テスト前に、一生懸命勉強して暗記しても、短期記憶であるために、せっかく覚えたことも、やがて忘れてしまいます。

学校では、カリキュラムがあって、反復する十分な時間が取れないという事情もあるでしょう。

そうすると、学習者自身が、対策を打たなければなりません。

自分で時間を確保して、反復練習をする必要があります。

しかし、これまで英語を教えてきて感じていることは、英語学習者が「それは、もう知っている」から、反復練習に興味を示さない、もしくはその必要性を感じず、先を急ごうとする傾向にあるということです。

「知っている」と「できる」との間には、大きな隔たりがあります。

英語で口をついて出てくるまで繰り返す

私は、23歳の時、ワーキングホリデーでオーストラリアに行きました。

英語が話せない自覚はあったものの、自己紹介すら満足にできない自分に愕然としました。

人と出会う中で

“Where are you from?”

と聞かれるので、

“I’m from Japan.”

と答えていました。

すると、ほとんどの人が

“Where in Japan are you from?”

と聞いてきました。

“Shizuoka.”

と答えると、これまたほとんどの人が

“Where is that?”

と聞いてきます。それで、

“Shizuoka is half way between Tokyo and Osaka.”

「東京と大阪の間です。」

と答えていました。

新しい人と出会う度に、これを繰り返していたので、このセンテンスは、日本語で考えなくても、英語として口をついて出てくるようになりました。

「『ありがとう』は英語で何だっけ?」と考えなくても、”Thank you.”と言える感覚と同じです。

まずは自己紹介から

まずは、英語で、自己紹介ができるようにしてみましょう。

頭の中で、日本語から英語に訳すのではなく、英語で口をついて出てくるまで、反復練習を繰り返します。

「英語が話せるようになりたい」

と思っている方の中に、英語で、独り言が言いたいと思っている方はおそらくいないでしょう。

英語で、誰かと話すことを想定していることかと思います。

人と出会う時には、自己紹介がつきものです。

たかが自己紹介、されど自己紹介。

まずは、そこから始めてみましょう。