都立高校入試でスピーキングテストが導入

女子学生二人が並んで外を歩いている。

こんにちは、Megumiです。

子どもと親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています。

初めてスピーキングテストが導入

ここ数日、テレビや新聞等、各メディアでしきりに取り上げられていたのが、サッカーワールドカップのコスタリカ戦敗北…ですが、それ以外では、東京都立高校入試の合否判定に使う英語のスピーキングテストが、初めて実施されたというニュースです。

目立った機械トラブル等はなかったとのことで、まずは、受験生の皆さん、受験生の親御さん、一安心といったところでしょうか。

やり直しがきかないスピーキングとリスニング

私は今でこそ、子どもたちに英語を使えるようになってほしいとの思いから、スピーキングを授業でも試験でも取り入れることに賛成ですが、自身が大学受験生の頃を思い出してみれば、リスニングの試験はそれはそれは緊張したものでした。

リスニングやスピーキングはやり直しがききません。

今でもTOEICや英検を受けていて感じることですが、試験会場の状況や座る位置でどうしても聞こえ方にかなりの差があるものです。

もちろん聞こえ方によって点数が下がるようではまだまだ、といったご意見もごもっともですが、なるべくいい環境でテストを受けて点数を稼ぎたいというのは、英語学習者みんなの願いなのだと思います。

公平性を問題視する意見

東京都のスピーキングテスト導入の際に、反対意見の中で最も多かったのが、やはりこの公平性に関するものでした。

大人が英語の試験を受ける場合と違い、子どもの受験の場合はやり直しがききませんし、結果によってその子の進路に大きな影響を及ぼすこともあります。

特に問題とされたのが、採点の公平性についてでした。

今回の都立入試では、東京都と共同でテストを開発したベネッセコーポレーションの関連会社のスタッフが、フィリピンの採点センターで評価するとのことです。

これのような運営に対し、研究者からは「多くの録音を短時間で公平に採点できるか疑問」といった指摘が出ました。

このような声が上がるのは当然のことだと思いますし、運営側は採点が不公平にならないよう、最善の努力をする必要があります。

最善の努力を尽くした上で、あとは実施するしかない、私個人の意見です。

今後の英語教育に少なからず影響

今回のスピーキングテストの導入によって、すぐにスピーキング力が向上するとは思いませんが、日本の英語教育のあり方に少なからず影響を与えていくものであると感じています。

今後は東京から地方に広がっていくであろうことは、容易に想像することができます。

そう考えてみると、このニュースがぐっと身近なものに思えてきますね。