こんにちは、Mihoです。
子どもや親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています。
時々、夫(カナダ人)と動画サイトでドラマを見ています。
今、シリーズで見ているのは、日本のドラマで、英語の字幕をつけて見ています。
日本のドラマを英語の字幕で見ることで、夫も内容が理解ができますし、私の英語の勉強にもなります。
英語の映画やドラマに英語の字幕をつけて、聞き取れない箇所を字幕で確認するのも勉強になりますが、日本語の映画やドラマを見ながら「これって英語でどう表現するんだろう?」という視点で見ると、英語の表現の幅が広がったり、伝え方のコツが掴めるようになります。
例えば、食べる前の「いただきます」
あなたならどう訳しますか?
ドラマの中では、誰かが作ってくれたものを食べる際には
字幕は、”Thank you!”となっていました。
また、誰かがお土産に持たせてくれたものを食べる際には、一緒に食べる人と
“Let’s eat!”と訳されていました。
また「行ってきます」は、場面によって、”Good-bye.”であったり、”I’m off.”や”I’m leaving.”であったりします。
「いただきます」
「行ってきます」
「よろしくお願いします」
というような日本語ならではの表現を英語で伝える時は「その場面で何を伝えたいのか」を考えて、伝えることがポイントです。
日本語のドラマに英語の字幕をつけてみることで、表現のバリエーションも増えるでしょう。
ちなみに我が家では、普段の会話は英語ですることがほとんどですが、こういう類の日本語は、日本語のまま使っています。
何かを誰かと一緒に持ち上げる時のかけ声「せ〜の」は、あなたなら英語でどう表現しますか?
ドラマでは、”Ready?”と表現されていました。
日本語では、相手と呼吸を合わせるようなかけ声であるのに対し、英語では「準備いい?」というのも面白いですね。
では「朝飯前です」は、どう表現しますか?
文字通り訳して、
“before breakfast”
では、残念ながら通じません。
前述したように「何を伝えたいのか」を考えると、要するに「とても簡単です」ということですね。
ですから、”It’s so easy.”でOKです。
ドラマの中では、
“This is as easy as pie.”
という字幕がついていました。
これは、英語で「とても簡単だ」という時によく使われる表現です。
日本語では「朝飯前」つまり、「朝ごはんを食べる前にお腹が空いている状態でもできる」とか「朝ごはんを食べる前のわずかな時間でもできる」ぐらい簡単というのに対し、英語では「パイを作るのと同じぐらいとても簡単だ」という、その表現に、それぞれの言語の文化的な背景も見えてきますね。
こんなふうにして「これって英語でどう表現するんだろう?」と思った時には、一時停止して、字幕をチェックしてみてください。
また、一時停止を押さなくても、日本語を聞きながら英語の字幕にも目を通せて意味がつかめる方にオススメなのは、ニュアンスのチェックです。
ハイコンテクスト(高文脈)である日本語をそのままローコンテクスト(低文脈)である英語にした場合、文法的には間違っていないけれども通じないことも多いです。
ハイコンテクスト文化は、共有している文化的背景や文脈が多いため、細かく言わなくても通じるとされる文化です。「察する文化」「空気を読む文化」と言ってもいいかもしれません。
一方で、ローコンテクスト文化は、その反対で、共有している文化的背景や文脈が少ないため、より細かく伝える必要がある文化です。

ドラマの字幕を見ていると日本語の行間を捉えて「なるほど!」と思うこともありますし、「あっ、ここは話し手のニュアンスが微妙に違うな」と思うこともあります。
そういう見方で全部を見ると、ドラマや映画そのものが楽しめないかもしれませんので「ここの2分間は、ちょっとニュアンスをチェックしてみよう」といった形で、取り入れてみるのも一法です。
「日本語の作品を英語字幕をつけて見る」
是非チャレンジしてみてください。