こんにちは、Megumiです。
子どもと親御さんに役立つ英語教育ブログを発信しています。
桜が美しい季節になりましたね。
私が住んでいる地域でも見頃を迎えており、春が来たことを実感します。
一方で桜の開花の時期に終わりを迎えるのが、数ヶ月続いた受験シーズンですね。
受験生の皆さん、受験生の保護者の皆さん、お疲れ様でした。
私は子どもの受験というものをまだ経験したことがありませんが、自分の受験以上に緊張してしまうものなのかなと想像しています。
もう20年以上前のことになりますが、この季節になると必ず毎年思い出すのが、自分の大学受験のときの思い出です。
そんなに昔のことをよく覚えているなあと呆れてしまうほどですが、そのくらい私にとって大きな意味を持つものなのだと思います。
高校3年生の3月、私は人生で初めての「挫折」を味わいました。
その年の3月10日、本当に行きたかった第一志望の大学の合格発表があり、大学のキャンパスにまで見に行きましたが、自分の受験番号を見つけることができませんでした。
数日間泣いて過ごしました。
第二志望の大学へ行くことになり、4月3日には入学式を控えていたため、上京の準備をしなければならないのですが、何も手につきません。
3月の終わりまで何かフワフワした気持ちで時間を過ごしました。
何とか荷物をまとめ、4月1日に東京へと向かう新幹線に乗りました。
母が新幹線のホームで見送ってくれたことを今でも覚えています。
私が行くことになった大学は国際基督教大学です。
ICU(International Christian University)という名前で呼ばれることが多く、英語教育で有名な大学です。
東京都三鷹市の外れにあり、最寄りの武蔵境駅からバスで15分程かかります。
東京に着いても新しい生活が始まるという期待感はほとんどありませんでした。
ICUでの最初の1年間はキャンパス内にある寮に入ることにしました。
大学に着いてバスを降り、広いキャンパスをとぼとぼ歩いて着いた先は、築30年は優に越えていそうな木造2階建ての建物でした(実際、私が入学したときに築43年であり、建替えのため2009年に取り壊されています)。
私の中では小学生の頃に見た「めぞん一刻」というアニメに出てきたアパートそのままのイメージです(古い話ですみません…)。
寮に入って挨拶をすませ、案内された部屋に入ってまたびっくり。
2段ベッド2台と机が4台置かれた狭い部屋で迎えてくれたのは、なんとフィリピンからの留学生でした。
私の英語力がままならないと気づいた彼女は、身振り手振りで自己紹介や寮の案内をしてくれました。
ICUでの新しい生活を期待してきた場合、「これぞICU!」と喜んだのかもしれませんが、私の場合、不合格発表から一ケ月足らず。
傷心癒えぬままそれまでとは全く違う環境に身を置くことになり、不安しかありませんでしたが、それが私にとっては英語との新たな出会いであり、その後の人生に大きく影響する4年間の始まりでした。
第一志望の不合格体験は、高校生だった私には十分過ぎるほどの「挫折」でしたが、「失敗」ではなかったと20年以上経った今なら自信を持って言えます。
努力は報われるかもしれないし、報われないかもしれません。
志望校に合格し期待に胸膨らませて新年度を迎える生徒さん、学生さんには思う存分新しい生活を満喫してほしいです。
そして、残念ながら志望校に不合格となり、現時点では新しい生活にあまり期待を持てない生徒さん、学生さんにも、受験は一つの通過点に過ぎないから大丈夫と伝えたいです。
そう考えると、子どもの受験の際にも私自身が今想像しているほど、緊張しないのかもしれません。
合格不合格にかかわらず、子どもたちにはその先の未来が待っているのですから。